FW-7539構築記(2.5) Router BOXの仕様(の構想)

そいやルータ作るルータ作るといいつつ、どんな仕様にするかというのはお話していなかったので、今回はそのお話を。

まず、完成後のネットワーク図がこちら。

我が家にはフレッツ光auひかりの2本の回線が引かれておりまして、この両回線を束ねる位置にルータBOXが設置されます。
その下に192.168.0.0/24の宅内ネットワークがあり、宅内のクライアントやらサーバやらWi-Fi APやらはここにぶら下がる事になります。あ、Wi-Fiで接続するスマートフォンやノートPCもL2レベル以上では同じネットワークですね。

まぁパッと見は、auひかりのHGWから制御を奪うためにHGW(ホームゲートウェイ)との間に余計なネットワークが挟まっている以外は、何のことはないマルチホーム環境ですが、「192.168.0.0/24に所属するノードは基本的auひかりの回線を使って通信するが、一部の通信はフレッツ光の回線を使って通信する」と言う要件があるのが味噌でして。

その様子を書き足したのがこちら。通常の通信は青矢印のとおり、ルータ→HGWを通ってauひかりの回線へ出て行きますが、一部の通信は赤矢印のようにルータ(→ONU)を通ってフレッツ光の回線へ出て行きます。ちなみにこの分散の条件は今の所、送信元/送信先のIPアドレスおよびポートのみで判断しています。
すなわちルータの機能として

  • フレッツ光へのPPPoE接続
  • auひかりのHGWとの橋渡し
  • 宅内ネットワークからインターネットへのゲートウェイ機能
    • 単純なauひかりへのルーティング
    • 送信元/送信先IPアドレスおよびポートを参照してのポリシーベースルーティング機能
  • 宅内ネットワークへのDHCP提供機能

などが求められるわけです。最後のは今まで書いていませんでしたが、まぁ自明という事で。

実は、今の時点でもこのようなネットワークにはなっているのですが、ルータとして動いているのがYAMAHARTX1000なのです。決して悪い機種ではないのですが、如何せん100Mbpsのみ対応というのは痛い。かといってRTX1200などを買うお金もない(RTX1000は数千円で手に入れたのです)ので、じゃあ自分で作ろう、と言うのがそもそもFW-7539を買った当初の目的だったのです。うわ、この話今初めて説明したかも。

で、RTX1000の代替となるべくルータの構築は、いくつかの手順を踏んで行う事になります。いきなり今のRTX1000と同じ機能を何の問題もなく実装できる自信もないので。
まず第一段階としては、

このように、フレッツ光回線とRTX1000の間にルータを挟み、こいつでPPPoE接続をさせることになります。要するにauひかりのHGWと同じ役割をまずさせるわけです。

次に第2段階として、今宅内ネットワークにぶら下がっている各ノードを、RTX1000とルータの間のネットワークに繋ぎ変えます。図ではネットワークのアドレスは変えていませんが、実際にはノード側のネットワーク設定変更の手間を省くために、ネットワークアドレスの変更作業が入るはずです。
なお、この時点ではポリシーベースルーティングの役割はRTX1000が引き続き担います。このため、ポリシーベースルーティング対象の通信は、赤矢印のように、ノード→ルータ→RTX1000→ルータという経路でフレッツ光の回線へと出て行く…はずですが実現できるんかなこれ。

で、最終的にはこのようになります。アイコンの位置は変わっていますが、1枚目の図とネットワークトポロジー的には同じです。

とりあえずとっとと設定をして、まず第一段階にもって行かないと行けないのですが…さてさて。